2010593 ランダム
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第6話 父からの手紙

第6話 父からの手紙

元気(?)になったシンジ君から改めて身の上話を聞いた管長は、龍和尚に、シンジ君の持ち物全てを羅漢寺に運ぶよう命じました。
夜な夜な組長宅に忍び込んでは、荷物を運び出す龍和尚。
はっきり言って、これ程怪しい人物もいませんが、手段はともかく、これも人助け、仏の道です!

あのスジモンの親類は、その後どうしているかというと、なにもせずに養育費をガメ続けていました。

「このような行為、御仏は決してお許しにはならないぞ!!」

そう思った龍和尚は、密かにナーマオウを誘い、スジモンの屋敷に潜入しました。
その夜、龍和尚とナーマオウが一体何をしたのか?
それは、分かりません。
しかし、その日を境に、「阿龍組」にたむろしていた人相の悪い連中は何故か全て廃人となり、病院へ送られ、外界から隔離された病棟で一生を終えることになりました。

シンジの父親、ゲンドウから送られてくる養育費をガメて、もとい!シンジ君のために蓄えておいて、おこぼれに預かる龍和尚。
空き家となった「阿龍組」に住み着き、怪しげな実験を繰り返すドクターナーマオウ。
なんか、二人ともあまりお近づきになりたくない人物のようです。

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そうして、平和な日々が続いたある日。
一通の手紙が「阿龍組」に届きました。
時は西暦2015年。
シンジ君14歳の春です。羅漢寺で暮らすようになって早くも10年の歳月が過ぎ去りました。
シンジ君に手紙を渡し、皆で中身を見てみると、
「来い・・・・・・・・・・・・・・、ゲンドウ」
とだけ書かれた便箋が出てきました。

これを見た龍和尚とナーマオウは、まだまだ世の中には、自分たちよりも変なやつがいることを悟り、敗北感に打ちのめされたのでした。

第7話に続く


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